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ミステリの祭典

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囲いのなかの女
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1986年03月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 13:01登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン追加その1。1972年出版。 HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
手直し前のほぼ完成作、ガードナー死後発表のメイスンもの1冊目。 The Perry Mason Book: A Comprehensive Guide to America’s Favorite Defender of Justice によると書かれたのは1960年。有刺鉄線で分断された新築の家、向こうにはビキニ姿の美人。カジノで遊ぶメイスン。ミランダ警告っぽいことを言うトラッグ。メイスンの無茶ぶりで食欲を無くすポール。法廷シーンは陪審裁判、バーガーは登場しません。発端はとても素晴らしいと思いますが、解決が弱い感じです。
(2017/05/27)

No.1 5点 nukkam
(2019/07/30 21:38登録)
(ネタバレなしです) E・S・ガードナー(1889-1970)が亡くなった後にいくつかの作品が遺作として出版されましたが、その中にペリー・メイスンシリーズ第81作となる本書と第82作の「延期された殺人」(1973年)があります。アガサ・クリスティーのように死後発表用として計画していたわけではなさそうですが、いずれにしろファン読者にとっては嬉しい贈り物だったでしょう。1972年の出版となった本書の幕開けはなかなか印象的です。依頼人が旅行から帰ってくると自宅が鉄条網で二つに寸断されていて、半分を見知らぬ女性に占有されているのですから。依頼人の意外な秘密や「日光浴者の日記」(1955年)を彷彿させるどんでん返し(ちょっと偶然の要素が強過ぎか?)など読ませどころが沢山です。真相を見抜く手がかりが後出し気味なのが残念ですけど。

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