落着かぬ赤毛 ペリイ・メイスン |
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作家 | E・S・ガードナー |
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出版日 | 1960年01月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 6点 | 弾十六 | |
(2019/08/24 04:02登録) ペリーファン評価★★★★☆ ペリー メイスン第45話。1954年10月出版。Saturday Evening Post連載(1954-9-11〜10-30) ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。ちょっと変更。いずれ再読したらあらためて書きます。) ポスト誌集中連載時代(10年間に14作)の2作目。冒頭から法廷シーンで、メイスンは新人のぎこちない反対尋問にアドヴァイス。デラは速記の代わりに録音スイッチを入れます。今回も危ない橋を堂々と渡るメイスン、勝手気ままなな行動に説教するデラ、でもメイスンはどこ吹く風です。予審では厳格な判事が法廷を仕切りますが、メイスン流にすっかり混乱、バーガーは苛立ちのあまり大統領暗殺を告発します。解決はかなり複雑。ラストはいつもの赤毛への偏見で幕。 銃は新製品Colt Cobra .38口径、2インチ銃身の6連発、シリアル17474-LWが登場。LWはlight weightの意味で、このシリアルだと1952年製です。コブラは1950年からの販売、作中でもその軽さ(アルミ合金で重さ19オンス)が話題になっています。車はフォードの新車が登場。 |
No.1 | 5点 | nukkam | |
(2016/08/24 09:40登録) (ネタバレなしです) 1954年発表のペリイ・メイスンシリーズ第45作は読者が共感しやすい依頼人(女性)と弱者の味方メイスンという図式のわかりやすい物語です。メイスンの大胆な手腕が捜査陣を大混乱させて楽しいですけど、本当にあれって(結果オーライとはいえ)捜査妨害にならないのかな?謎解きはやや強引というか20章での重要証人(ハヤカワ文庫版の登場人物リストには載っていません)の登場があまりにも唐突な感じがします(名前だけは実は結構早い段階で登場してますが)。まあこのシリーズはスマートなメイスンが描けてればそれでいいのかも(笑)。 |