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ミステリの祭典

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悩むウェイトレス
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1968年01月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 10:05登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン第77話。1966年8月出版。HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
テーブルの売買、冷たい叔母、帽子箱。昼食中のデラとメイスンに近づくウェイトレス。私立探偵の料金は1日55ドル(プラス必要経費)に値上がり。家族写真なんてもう流行らないのが最近の米国の風潮。事務室にズカズカ入ってくるトラッグ、ミランダ警告(最高裁判決が1966年6月)の登場はシリーズ初ですが、作者はつい最近のネタなのにすぐ作品に反映しています。今作のメイスンはゴルフを楽しんだり、ドレイクと深夜の冒険をしたりで結構活動的。法廷シーンは予備審問、バーガーが最初から登場しますが、潔く負けを認め、最後はメイスンと握手して幕。冒頭の謎の提示がごたついており、事件の真相にもかなりの無理があると思います。
(2017年5月22日)

No.1 5点 nukkam
(2016/04/02 22:47登録)
(ネタバレなしです) 1966年発表のペリー・メイスンシリーズ第77作ですが、ミステリージャンル分類は悩みそうです。法廷場面はありますが短めなので法廷スリラーとしては物足りないし、メイスンの説明にはどうやって犯人を特定したかの推理がなく、はったりで犯人に罠を仕掛けて解決しているので本格派推理小説としては合格点をあげられません。(消去法ですが)個人的にはサスペンス小説と評価しました。メイスンが「底深い、おそらくは危険な謀略」に巻き込まれつつありそうな不幸な依頼人を助けようとあの手この手を打つのですが、今回は抜け目のない登場人物が多くて(名前のない脇役ながらタクシー運転手さえもそうでした)、最後まで予断を許さない展開が続きます。メイスンをやっつけることにご執心のハミルトン・バーガー地方検事が今回は(協力的とは言わないまでも)意外と潔い態度だったのには驚きました。

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