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ミステリの祭典

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延期された殺人
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1974年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 弾十六
(2022/09/10 13:02登録)
ペリーファン評価★★★☆☆
ペリー メイスン追加その2。1973年出版。 HPBで読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
ガードナー死後発表のメイスンもの2冊目、本作はなぜかお蔵入りになってた作品。The Perry Mason Book: A Comprehensive Guide to America’s Favorite Defender of Justice によると書かれたのは1939年。姉が行方不明となった依頼人。自宅でミステリを読みくつろぐメイスンは、今回は危ない橋を大胆に渡り、ホルコムと鋭く対立。銃を放り投げたり、冷たい水に浸かったり、屋敷に忍び込むなど、メイスンの冒険が見ものです。法廷シーンは予審、判事スキャンロンはかなり型破りな運営でメイスンの真相究明を助けます。全体的に筋が弱い感じですが、ホルコムが元気に活躍しているので満足です。
銃は38口径コルト、ポリス・ポジティブとコルト38スペシャル「44フレーム」が登場。44フレームという表現はコルトでは聞いたことがないのですが、S&Wにはあります。そのS&Wの.38/44(44口径のフレームを使用しており38口径の強装弾を発射出来る銃、S&Wの分類ではNフレーム)に相当する銃はコルト オフィシャル ポリスではないかと思います。
(2017/05/27)

No.1 6点 nukkam
(2015/12/04 18:24登録)
(ネタバレなしです) E・S・ガードナー(1889-1970)の死後に発見された2作のメイスン作品の1つで1973年発表のシリーズ第82作の本格派推理小説、よくもここまで書き続けたと感心するばかりです。結果的にはシリーズ最終作です。行方不明になった姉メイを危惧する依頼人、実はその依頼人こそがメイ本人ではないかとメイスンが疑うところから始まる本書は、最晩年の作品ゆえか粗いと思わせる部分もありますが意外と緻密で複雑な謎解きプロットで読ませる作品でした。

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