歌うスカート ペリイ・メイスン |
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作家 | E・S・ガードナー |
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出版日 | 1961年01月 |
平均点 | 5.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | 弾十六 | |
(2020/01/29 00:14登録) ペリーファン評価★★★☆☆ ペリー メイスン第60話。1959年9月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。) 黒いストッキングと悪巧みの相談、メイスン登場は第2章から。判例をスラスラと暗唱し、相手を打ちのめしますが、策略はブーメランとなり結局メイスン自身を破滅に追い込みます。メイスンは若い女好きを自白。法廷は予審、バーガーがメイスンを磔にしようと頑張りあと一歩のところまで行きますが、土俵際で返され幕。事務所のドアにある「弁護士」のペンキ文字は今回も安泰です。 銃は.38口径スミス&ウェッソン リボルバー、シリアルC48809が登場。このシリアルはKフレームfixed sight1948-52年製Military&Policeですね。(同一番号の銃は今回でシリーズ3回目) メイスンの金庫には依頼人からとりあげた(surrendered)ピストルが相当数あり「警官用に準じた(one of a police models)」2.5インチ銃身の.38S&Wスペシャル、シリアル133347が登場。頭文字無しの数字だけのシリアルは1942年以前、この番号なら.38 Special Military & Police M1905 1st or 2nd changeで1908-1909年製くらいか。 文庫巻末にはお馴染み「があどなあ・ほうだん/3」今回のテーマは「異議あり」 (2017年5月6日記載) |
No.1 | 6点 | nukkam | |
(2015/09/06 01:20登録) (ネタバレなしです) 1959年発表のペリイ・メイスンシリーズ第60作です。人物Aが撃った銃で致命傷を負わされた被害者がまだ死なないうちに別の人物Bが撃った別の銃で殺された場合、一体AとBはどういう罪を負わされるでしょう?その答えは本書の中でメイスンが説明していますが、その説明した状況と似たような殺人が実際に発生してしまい、被告だけでなくメイスン自身も絶体絶命のピンチに陥ります。これだけでも十分わくわくさせる展開になっていますが、それ以上に私の印象に残ったのが賭博で負けた金を取り返す方法(しかも合法的に)。いやー、本当にあれがまかり通るの?これさえ知っていればあなたもカリフォルニア州のカジノで負け知らず...なんてわけないか。でも本当にびっくりしました。 |