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ミステリの祭典

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カレンダー・ガール
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1960年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2024/08/25 05:52登録)
(ネタバレなしです) 1958年発表のぺりー・メイスンシリーズ第57作の本格派推理小説です。殺人事件があった(と思われる)時にメイスンの依頼人が殺人現場を訪問していたというパターン自体はありきたりですが、そこにちょっとした出来事(今回は車の接触事故)を絡ませて謎を複雑化させているのが本書の工夫です。法廷での逆転劇もいつものパターンかと思わせて更にもうひとひねりしているのも効果的でした。

No.1 6点 弾十六
(2020/01/27 21:30登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第57話。1958年10月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評をちょっと手直しした再録です。)
政治ボスと小さな事故、メイスン登場は第2章から。デラと食事中に邪魔されます。トラッグもメイスンと会食、地味な警察捜査のやり方で久しぶりに活躍、今回はホルコムの出番無し。メイスンはモデルの写真が大好き。法廷シーンはいつもの予審ですが、2回開かれるという贅沢仕様、いずれもバーガーがやり込められます。
銃は三年前に盗まれた.38口径コルト連発銃(revolver)シリアル613096が登場。トラッグ証言では「警察式として知られている型(the type known as a police model)」シリアルで調べるとOfficial Policeなら1937年製、Officer's Model Specialなら1950年製、Police Positive Specialなら1952年製が該当。(いずれも38スペシャル弾) Wiki情報ではOfficial Policeが最も多く警察機関に納入され、コルト社カタログ(1933年)によるとL.A.市警も正式採用だそうです。自動車はスマートなキャディラック最新型が登場。
(2017年5月5日記載)

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