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ミステリの祭典

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用心ぶかい浮気女
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1957年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 弾十六
(2019/08/17 16:27登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第34話。1949年5月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
ドレイクと朝食の待ち合わせから物語は始まります。届いたのは鍵付きの怪しい招待状。メイスンはもちろん誘いに乗り、込み入った偽装に翻弄されますが、慰謝料をたっぷりせしめます。新聞に載りたいホルコムは騙され、協力的なトラッグはメイスンの助言で成果をあげ、バーガーは自信たっぷりに予審に挑みますが結局へこまされます。解決は複雑すぎる感じ。
銃は「実用一点張りの」スミス・アンド・ウェッスン38口径リヴォルヴァ、握りの側面にシリアルS65088(Nフレームで1946-1947年製) Nフレームの38口径は.38/44か.357マグナム。三作続けてS&Wの同タイプの拳銃が登場。45口径オートマチックも登場しますが詳細不明(コルトM1911だと思います)
(2017年4月8日記載)

No.1 6点
(2018/02/12 15:21登録)
ペリー・メイスン・シリーズは奇妙な依頼などで冒頭に意表外なシチュエーションを設定する場合が多いですが、本作は少なくとも既読作の中では最もとんでもない謎を提出してくれます。
ただし第1章は依頼人の登場ではありません。メイスンは既に交通事故の損害賠償に関する依頼を受けていて、ひき逃げした自動車を追っている状況から話は始まります。その自動車のナンバーについての匿名の手紙をドレイク探偵が受け取るのですが、これが何とも怪しげな手紙で、さらにメイスンの事務所に事故の目撃者なる女が現れて、その手紙の内容を否定する証言を行う展開には、さすがのメイスンも頭をかかえることになります。
真相は込み入っているようでいて意外に明快な筋が通っています。ただ、バーガー検事があまりにメイスンをやっつけることにばかり拘泥して本筋の殺人の証拠固めが疎かになっているのは、いかがなものかと思われますが。

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