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ミステリの祭典

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黒い金魚
ペリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1980年02月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 弾十六
(2019/08/15 20:27登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第26話。1945年5月出版。文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。いずれ再読したらあらためて書きます。)
原題 Golddigger's Purse「金目当て女の財布」(なので動物タイトルではありません) 作者のまえがき(南アメリカの友人たちに感謝)付き。前話の続きでレストランから始まり、ヴェイルテイル・ムア種の出目金が発端。今回はツキのないメイスン、慎重に行動しても抜け目ないトラッグに追い込まれ、得意の強気なブラフにも失敗、理解ある予備審問の判事のおかげで何とか窮地を逃れます。解決はちょっと複雑、転写法の件は無理筋だと思います。次の事件の予告はありません。文庫版は、予備審問についてのわかりやすい解説(があとなあ・ほうだん/6)あり。銃は38口径 ダブル・アクション リヴォルヴァ、メーカー不明。
(2017年3月25日記載)

No.1 5点
(2017/01/16 23:46登録)
原題は "The Case of the Golddigger's Purse"。 金鉱探しと何の関係があるのだろうと思っていたのですが、辞書を引いてみると、gold digger には金目当ての女の意味もあるんですね。なるほど、それならメイスンが弁護することになる被告人のことで、納得いきます。
その女を弁護することになるまでの展開がかなり複雑な事件です。邦題の黒い金魚に関する最初の依頼は殺されることになる男からのもので、さらに殺人事件の後もいろいろあって、メイスンとしては逮捕されたその女の弁護を、依頼を受けたからでなく自ら買って出ざるを得なくなるのです。そこまでは充分楽しめるのですが、予備審問が終わる前に結局解き明かされる事件の真相はさすがに複雑にし過ぎです。
また、決定的証拠と思える被告人の指紋の件も、またもう一つ被告人に不利な時刻の件も、このようないい加減なご都合主義はいただけません。

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