緑色の眼の女 ペリイ・メイスン |
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作家 | E・S・ガードナー |
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出版日 | 1955年01月 |
平均点 | 6.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 6点 | 弾十六 | |
(2019/08/18 18:11登録) ペリーファン評価★★★☆☆ ペリー メイスン第42話。1953年11月出版。ハヤカワ文庫で読了。(なお、以下はAmazon書評の転載です。ちょっと変更。いずれ再読したらあらためて書きます。) 第4シリーズ(私的な区切りは69話まで)は、ポスト誌のレギュラー扱いからTVドラマ化(1957-1966)の時代。実はレイモンド バーのTVシリーズをみたことがありません。ポータブル録音機、嘘発見器など新技術がどんどん出てきます。無駄に複雑な筋は50年代後半から割と単純な筋(まあそれでも結構込み入った話)になって行きます。 冷たい目の女が事件を持ち込みます。ポータブル録音機が登場、ボタン一発で録音が簡単に出来る時代に入りました。乱暴なホルコムに対して、トラッグは相変わらずスマートです。メイスンの乾杯の文句は「敵の敗北のために」予備審問でメイスンはネチネチ尋問を行い検死医をいじめ、ホルコムは判事に怒られます。最後は急展開で解決、モヤっと感ありです。 以下はトリビア本The Perry Mason Bookの情報。 トラッグのファーストネームArthurが記されたのはシリーズ初(翻訳では省略)。トラッグがPerryと呼んでいるのも初。前作「ためらう女」の登場人物の苗字を再利用: Brogan, Doyle, Fritch, Kaylor & Hanover。メイスンの指紋が当局に提供されたのは「掏替えられた顔」の時。 (2017年4月23日記載) |
No.1 | 7点 | nukkam | |
(2016/09/13 13:07登録) (ネタバレなしです) 1953年発表のペリイ・メイスンシリーズ第42作で、ハードボイルド小説に登場しそうな悪党をメイスンがどうやって退治するかが一つの焦点になっています。もちろん腕力や拳銃ではなく知恵と機略でスマートに対処していますので暴力シーンが苦手な読者も安心して読める点では他のシリーズ作品と同じです。本格派推理小説としての謎解きもしっかりしており、印象的なトリックが使われています。他の作家による使用前例のあるトリックですが解決の伏線の張り方がなかなか巧妙です。 |