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ミステリの祭典

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月光蝶
NCIS特別捜査官

作家 月原渉
出版日2013年04月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 7点 虫暮部
(2024/02/02 14:37登録)
 (ロジカルな推理の結果ではないが)犯人が判り易くない?
 一人だけ、存在感はあるのに物語に於ける配置がはっきりしない者がいて、“作者は何の為にこの人を登場させた?” と考えると犯人かな~、と。
 まぁそんな邪道な読み方はともかく書き方は面白い。文体の使い分けで、見える景色を巧みに描き分けていると思う。
 但し、“基地への出入り” の問題。確かに広義の “密室” ではある。しかしトリックがあの程度なら “密室” を連呼して期待を煽るのは止めた方が良かったのではないか。

No.1 5点 kanamori
(2014/04/01 20:12登録)
横須賀にある米軍基地内で女性広報官の全裸磔死体が発見される。同じ頃、基地の外で大量の血痕が見つかり犯行現場と特定されるが、被害者が基地のゲートを出入りした記録が全く見当たらなかった-------。

密室状態の米軍基地を舞台に、NCIS(米海軍犯罪捜査局)の捜査官を主人公にした本格ミステリ。
基地の内側と外側を別々の視点で交互に描くことで、最後の仕掛けが活きる構成は評価できる。ただ、メインの謎である連続する不可能状況下の殺人の真相は肩透かしぎみな上に、納得もいかない。普通の捜査で”それ”を無視することはないと思われる。
ほかにも、実行者の動機や容疑者をあのメンバーのみに絞った理由付け、関係者を一同に集めた謎解きの場所など、作者の恣意的ともいえる箇所が目につき微妙な読後感でした。
設定自体はユニークで面白くなりそうなのに、作者の力量が及ばなかった感じの惜しい作品。

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