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ミステリの祭典

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インタビュー・イン・セル
殺人鬼フジコの真実

作家 真梨幸子
出版日2012年11月
平均点3.67点
書評数3人

No.3 2点 simo10
(2013/05/27 21:09登録)
「殺人鬼フジコの衝動」の続編。第一作「~衝動」のその後が描かれており、その真相にもさらに迫るとのこと。(それだけで買ったのだが‥)
話の構成はフジコの小学校以降の育ての親、下田茂子とその息子健二に対して第三者(雑誌記者)の視点からクローズアップしたもの。
その内容たるや「~衝動」のような面白みも全くなく、只々胸糞が悪くなるものでした。
確かにラストの方に新たな真相が明かされたが「ふうんそうなんだ」としか思えない。
はっきり言って「~衝動」の売れ行きに便乗しただけの適当な作品です。いきなり書き下ろしで文庫化したこともその裏付けになってると思います。こんな内容のない糞みたいな本を買ってしまった自分に腹が立つ。

No.2 4点 いけお
(2013/05/23 00:50登録)
強引に感じる点もいくつかあり、前作の評価に依存する。
異常者ばかりで意外性が麻痺してしまう。

No.1 5点 シーマスター
(2013/03/27 22:51登録)
サブタイトルのみで買い。

残忍な連続殺人が現実の「北九州連続監禁殺人」にインスパイアされた事件として描かれているが、今現在これを読み始めてまず脳裡にフラッシュするのは何と言っても尼崎でしょう。(書かれた時期からして作者も十分意識していたはずだと思うが..)

前作『殺人鬼フジコ』は本当に酷い話だったが、そのリーダビリテイは(少なくとも自分には)絶大なものがあった。本作はその点では数段劣るものの作者の作品構成力という点においては毎度のことながら唸らされる仕上がりになっている。ただ「あの女性」が最後にあそこまでやるモチベーションなど、いくつか理解し難い点があるのも毎度のことだが。

かなりの技巧派でありながら、この作者が今ひとつメジャーになれないのはエログロ色の濃いイヤミスを敢えて手に取る読者層が薄いことに加えて、散乱した糸の断片が1本に繋がっていくが如くの仕掛けについていくのに少々エネルギーを要するという所以もあるかもしれない。
あとは、どうしても湊かなえの影に隠れてしまうというところだろうか...

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