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ミステリの祭典

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抹殺の意志

作家 草野唯雄
出版日1975年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 ボナンザ
(2016/12/17 12:28登録)
読みやすさと二転三転する犯人像が魅力。
城戸さんがそこまで責められる立場かというと微妙ですが。

No.1 6点 kanamori
(2013/07/16 17:46登録)
人気推理作家・城戸の小説を模倣したかのような事件が連続して発生し、状況から作者本人が犯人だと疑われる。友人で担当編集者でもある「わたし」は、城戸のアリバイを求めて奔走するが-------。

江戸川乱歩賞候補作を改稿改題した作者のデビュー長編。
城戸の内面描写を排して、第三者の「わたし」の視点で事件が語られていく構成がミソで、終盤を迎えて犯人像を二転三転させながら、アンフェアぎりぎりの大仕掛けが最後の最後で明らかになる。(現代から見ればそれほどのサプライズ感はないかもしれませんが、まあ新本格以前ということで)。
写真をもとにある女性の所在を探し求めるパートなど、中盤に無駄と思える場面もあるもののサスペンス性も兼ね備え、事件の背景調査のため訪れた四国松山でのシーンの伏線の張り方もなかなか巧みだったと思います。

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