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ミステリの祭典

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その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ
お草さんシリーズ

作家 吉永南央
出版日2012年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 まさむね
(2016/12/03 13:32登録)
 コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を経営するおばあちゃん・お草さんシリーズの第2弾。
 こう書くと、何となく「おばあちゃんが日常の謎を…」と想像させがちですが、いやいや、中身は結構シビアです。「小蔵屋」のライバル店による嫌がらせや詐欺まがいの不動産売買などなど、決して「ほのぼの感」に包まれているものでもない。(まぁ、おばあちゃんが主人公だからほのぼのしてると想像するのは、私の勝手な思い込みにすぎないのですが。)
 なお、前作は純粋な短編集でしたが、本作は連作短編として捉えるべきでしょう。ミステリとしては弱いので、この点数に。

No.1 6点 ボンボン
(2013/01/05 23:50登録)
シリーズ2作目。深刻さ、辛さ、重さが増してきて、かわいい表紙や楽しそうな設定とのギャップがますます大きくなる。
今回、お草さんは、不動産売買に絡む詐欺事件を追いかけるが、若い頃の出来事が現在の事件に絡み合ってきて、なかなかに奥深い。最後には、結構なアクションもあり、たっぷりしたドラマになっている。
厳しい話が続くが、店員の久美ちゃんや親友の由紀乃さんの人間らしい温かみに救われる。

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