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ミステリの祭典

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QED 諏訪の神霊
QEDシリーズ

作家 高田崇史
出版日2008年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2017/10/04 19:01登録)
(ネタバレなしです) 2008年発表の桑原崇シリーズの第14作の本格派推理小説です。このシリーズは歴史ミステリーと評価できますが史実の謎解き、文学作品の謎解き、伝説の謎解きなどなかなかバラエティーに富んでおり、後期作品になると神事の謎解きが増えてきます。本書は諏訪大社と祭り(御柱祭や御頭祭)に関する謎解きがメインで、現実の殺人事件(しかも連続殺人事件)の謎解きは扱いが小さいのですがそれもこのシリーズならですね。崇以外に諏訪の人間も議論に加わってなかなか盛り上がりますが崇をもってしてもかなりの難題だったようです(そもそも私は何が謎なのかさえも理解できてないのですが)。しかしその謎が解けると同時に現実の事件も一気に解明されるという展開がなかなか印象的です。俗人の私は十分に理解も納得もできなかったのですが、神事の謎解きと事件の謎解きの絡ませ方は巧妙だと思います。ところで酒を飲みながらの議論場面が多いのですが、最初こそ日本酒でしたが途中からリキュールやカクテルなど洋酒系に走っているのは和風の謎解きにそぐわないと思うのは考え過ぎでしょうか?(笑)

No.1 7点 TON2
(2013/01/03 21:14登録)
講談社NOVELS
 このシリーズは新作が出ると必ず読みますが、近ごろは消化不良で読後感がすっきりしないものが多かったのですが、今回は諏訪大社の謎ということで面白かったです。
 殺人事件はいつも通りつけたしですが、諏訪の血にまみれた歴史が興味深いものでした。

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