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ミステリの祭典

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風の影

作家 カルロス・ルイス・サフォン
出版日2006年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2021/10/09 20:21登録)
時制を自在に操り、そこに血の通った人間を絡ませながら話を進めていく。陰影に富んだラテンのインテリジェンスに包まれたスリリングな物語。

No.1 5点 YMY
(2020/02/21 20:59登録)
一九四五年バルセロナ、もうすぐ十一歳になるダニエルは古書店を営む父親に「忘れられた本の墓場」に連れていかれた。そこでダニエルはカラックスという作家の「風の影」と出会う。その本を読み始めた少年は、物語にすっかり引き込まれ、作品の魔力にとらえられた。
だが、その後に何年かしてダニエルが謎の作家カラックスについて調べようとした途端、不気味な出来事が起こり始めた。何者かがカラックスの正体を秘密にしておきたがっているのだ。やがて、作家の過去とダニエルの現在は奇妙に絡み合い。
謎の迷宮を彷徨うと同時に、過去の波乱万丈の恋物語を堪能し、ダニエル少年の成長も楽しめる、重層的な作品。

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