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ミステリの祭典

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地層捜査
「地層捜査」シリーズ

作家 佐々木譲
出版日2012年02月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 斎藤警部
(2020/12/31 09:05登録)
正味の話、事件そのものより、捜査に纏わる或る事のホワット及びホワイ(&少しハウ)ダニットが肝であり、その比重を物語の中に大きく感じられるほど感動も大きくなる事でしょう。私の場合は、まあこんなもん。いっそ、この 【次の一言はネタバレかも知れません】    “捜査妨害” がもっと強力なファクターとしてガッツリ根幹を貫いていたら、、 ちょっとヤバいくらいの作品になっていたかも。 【次の一文はネタバレかも知れません】    ただ、その上でシリーズ化するとなると、それなりのトリッキーな技倆と胆力が要りそうですが。。 そういう世界も見てみたい。

嘗ての花街、四谷は荒木町で起きた十五年前(地上げブームが収まった頃)の未解決殺人事件を再捜査する筈が、その途上で三十年前の失踪事件が露呈、それは地層の掘り起こし。。。事件が起きるのは現場だけじゃない、地域だ。。という物語。 だけどね、警察小説だからどうってんじゃなく、ミステリ的に微妙な捌きで、真犯人像も膨らみ切らずに終わるのが恨めしいが。。そもそもの言い出しっぺも放り出されっぱなしだが。。こんだけ登場人物出し散らかしといて。。ん~~ん、、とは思う。歳が離れているせいか、片方が退職警官のせいか、バディがバディになるまでの確執等ほぼ皆無でスルッとし過ぎかな。。でもまあ、読んでる間は面白かったですよ。水戸部が脳内でずっと野田クリスタルでした。

No.1 4点 ayulifeman
(2012/12/03 11:52登録)
主人公が腹に一物ありそうな警察官定年後の相談員とともに15年前の新宿区荒木町の殺人事件を再捜査するストーリー。

そもそもこの殺人事件自体に興味がわかなかった。
であれば主人公の人となりとか、相棒のプライベートな部分とかそのあたりで面白くなるかのあと思ったがさらっと流す程度で、うーん。
この地域に土地勘やなじみがあれば、面白く読めたのかもしれない。
イマイチ。

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