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ミステリの祭典

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ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 
ドS刑事 

作家 七尾与史
出版日2012年04月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 ミステリ初心者
(2023/11/13 22:26登録)
本作と前作のネタバレをしております。

 一つ前に読んだ本が700ぺージを超えるものだったので、あまり肩の力を入れなくてよいユーモアミステリを求めて買いましたw 
 しかし、前作もそうだったのですが、内容はちょっと暗いです。前作も今作も、主観人物の一人にストレスがかかるような悲惨な場面が多く書かれております;; 前作はそれが事件の原因にもなっていたのですが、2作目でもやたら暗いので、そういうシリーズかもしれませんね;;
 一方で、主要メンバーに、ドMの浜田が加わり、ドS警部がパワーアップしたような感じがあります。なるほど、ボケとツッコミのように、ドSにはドMがいることでより一層存在感が増すのですね!
 内容はというと、推理小説というよりもサスペンス性がある2時間ドラマっぽいです。本のラストでは実はこうなっていた…的な仕掛けはあるものの、驚愕の事実!!みたいな感じではありません(私は予想できませんでしたが)。アリバイ検証がないので論理的な犯人当ては難しいですし、アリバイトリックもありませんでした。

 総じて、本格推理小説としてみると若干パワー不足感があり、ユーモアミステリとしてみるとちょっと内容が暗くてグロ?いです…。

No.2 5点 アイス・コーヒー
(2013/08/11 20:45登録)
人気番組のクイズ王を始め、クイズ関係者が次々と残虐に殺されていく謎を、ドS刑事こと黒井マヤと語り手の代官山が解決するというストーリー。
前回よりマヤのドSぶりがわかりやすくなり、ドMキャラの浜田も登場したことでより面白い話になった。しかし、内容は総合的に見てこの点数。
次回作では内容重視でお願いしたい。

No.1 6点 虫暮部
(2012/11/27 16:36登録)
大雑把な描写でサクサク事件が進行していくこの作風にもいつの間にか慣れてしまった。書きようによってはいくらでもヘヴィになりそうなネタを、戯画化された登場人物でこのように処理するのは損か得か。ごはんを食べながら読んだのは大失敗でした。

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