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ミステリの祭典

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魔女

作家 樋口有介
出版日2001年04月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 mediocrity
(2019/07/10 07:03登録)
はっきり言って推理小説としては、ほとんど見るべきものがないと思います。というか、作者自身、あまり謎解きを重要視してないような気がします。細かい所を詰めようとしている形跡がほとんどないですから。もっと言えば「推理小説」にするつもりなら、犯人をあの人にしないでしょうし。
しかしながら、作品自体は非常に好みでした。文章もうまいし、登場人物も魅力的です。セックス描写が結構生々しいですが、不潔感がないので不快感がありません。創元推理文庫の表紙も美しくていいですね。

No.1 7点 makomako
(2012/11/07 20:58登録)
本格推理としてはちょっと弱い。伏線は張ってはあるが、この展開で犯人を理論的に指摘することはまず無理でしょう。多分作者は本格者というより文学とミステリーを融合させた作品を目指しているのではないかと思います。そういった目で見るとなかなか素晴らしい。文章は相変わらずうまく話の展開も興味深いものがある。
 樋口作品の楽しみのひとつとして登場人物(ことに女性)が魅力的であることが挙げられると思います。本作品でもみかん(女の子の名前です)や瑞穂などはとてもユニークです。瑞穂などは現実にお付き合いするのは願い下げではあるが、本の内でなら楽しい。

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