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ミステリの祭典

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ふたり狂い

作家 真梨幸子
出版日2009年03月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 3点 HORNET
(2019/09/25 21:59登録)
 うーん…
 一つ一つの話の下衆っぷりは作者らしくて、まぁ…。ただミステリとしても小説の仕組み方としても、「チープさ」を感じて、それがぬぐえなかったなぁ…。
 作者の作品にリアリティを求めるつもりもあまりないし、それ以上に小説らしい仕掛けやダークさが売りなのは十分わかっているけど。
 ちょっとこれは安っぽい感じがした。

No.1 6点 シーマスター
(2012/10/21 23:33登録)
これはなかなかの凝り凝り連作短編集。
相変わらずイヤミスであることは間違いないが、作が進むにつれ事件や登場人物達が絡み合い、後半は時系列も交錯しながら最後には一応全体としてのストーリーが焉を結ぶ。(しかし全てがクリアされるわけではない)

自分は少々疲れ気味のこの1週間の中でのチビチビ細切れ読みになってしまったので、要所々々の小さな驚きネタを感情で「おっ」と味わうことはあまりできなかったけれど「コレは確かアレ・・・つまりあそこに繋がっていたのか」と頭で感心した箇所は少なくない。

まぁこういう作品は体調のいい休日にサーっと読んでしまわないと本来持つ仕掛けの妙味を十分堪能できないかもしれない。

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