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ミステリの祭典

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偽りの契り
私立探偵タナー

作家 スティーヴン・グリーンリーフ
出版日1996年10月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 八二一
(2022/11/07 20:41登録)
人工授精という現代的な問題をテーマに、その裏にうごめく、金銭欲や体面に目にくらんだ人々の生きざまを巧みに描き分けられている。

No.1 7点
(2012/10/11 20:06登録)
私立探偵タナーのシリーズを読むのはこれが2冊目ですが、親しい人からはマーシュと呼ばれている理由が、このシリーズ10作目では説明されています。以前には触れられてなかったのでしょうか。
今回は代理出産に関わる事件で、タナーは代理母に選ばれた人物が本当に信頼できるかどうかの調査を依頼されます。しかし半分にもならないうちに明かされる事実からすると、タナーに調査を依頼する必要があったと思えないのが、疑問点として残ります。
チャンドラー、ケイン、スピレインの名前も引き合いに出されていますが、富豪家族の隠された過去が現在に影を落としているという構図からして、最も近いのはやはりロス・マクでしょう。似すぎて、しかも年代的にも近いのであえて名前は出していないのだと思われます。といっても、ロス・マクほど複雑ではありません。構造は単純だけれどもどんでん返しはある結末になっています。

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