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ミステリの祭典

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疑り屋のトマス
大学教授トマス・セロン

作家 ロバート・リーヴズ
出版日1987年03月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2022/12/29 20:40登録)
酒好き、競馬好き、女好きの大学教授トマス・セロン。競馬会の腐敗をめぐる本筋よりも、むしろトマス氏自身の人生模様の方に、興味を掻き立てられた。皮肉なかる軽口ばかり叩きながら事件に巻き込まれてあたふたする姿につい笑ってしまう。

No.1 6点 kanamori
(2012/08/18 22:04登録)
酒と女と競馬をこよなく愛する”やくざな大学教授”、トマス・セロンが競馬場での調教師殺しに巻き込まれる、シリーズの1作目。
本筋の殺人事件の謎解きのプロセスはともかく、知的ユーモアと皮肉交じりの語り口が心地いい作品。主人公のトマスをはじめ、文学趣味のギャングのボスなど、ややマンガチックながら登場人物のキャラクターが生き生きしていて読んでいて楽しい。作者自身も執筆当時はハーヴァード大学の教授だったようですが、ベテラン作家の作品かと思えるほど遊び心が溢れていました。

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