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ミステリの祭典

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續・日本殺人事件
トウキョー・サムシリーズ

作家 山口雅也
出版日1997年03月
平均点7.50点
書評数4人

No.4 6点 ぷちレコード
(2025/09/06 21:30登録)
アメリカ人が書いた、日本を舞台にする探偵小説の翻訳という趣向の作品で、描かれる場所はその設定からして現実の日本ではない。
相模半島にあるカンノン・シティーの草庵を事務所に私立探偵業を始めた東京茶夢を主人公とする中編二編のうち「巨人の国がリヴァー」では、スモウ・レスラーの珍妙な連続殺人事件がチェスタトン風のロジックで解決され、論理を捨てるという禅の世界を論理至上の推理小説の世界に持ち込んだ「実在の船」では、新本格派風にメタレベルのオチがつく。ジャパネスクな世界が楽しめる一冊。

No.3 6点 ミステリ初心者
(2018/12/28 00:37登録)
ネタバレをしています。

 前作に引き続き、独特な世界観が大好きな作品でした。
 巨人の国のガリヴァーは、リューゾーの人力車がバイクに変形するところがお気に入りですw 
 実在の船は、わたしの頭が悪いのか、あまり理解が出来ませんでした。ただ、非常に面白かったのでアリでした。しかし、あのメタっぽい結末は好きではありません。なんだか寂しい気分になるし、あれのせいでシリーズが終了(この続編はありませんよね?)してしまうぐらいなら、全てサムの妄想でよかったと思います。

 エクボさんも出てこなかったし、前作より大分暗い印象でした。もっとたくさん、カンノンシティーの物語を見たかった・・・残念。

No.2 8点 フレディ
(2002/05/15 16:05登録)
 相変わらずの山口ワールド。難解な薀蓄?などが出てきて、私などにはワケワカラン所もあったが、そのワケワカラン所がなぜか楽しい。

No.1 10点 すー
(2001/04/04 21:46登録)
「実在の船」に尽きる。京極版「ゲゲゲの鬼太郎」を思い出した。否、「不在のお茶会」のセルフカヴァーか?

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