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ミステリの祭典

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鬼女の都

作家 菅浩江
出版日1996年10月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 4点 nukkam
(2015/12/03 18:02登録)
(ネタバレなしです) 女性SF作家の菅浩江(すがひろえ)(1963年生まれ)が1996年に初めて発表した京都を舞台にした本格派推理小説です。「誰がどのようにして死者を自殺に追い込んだのか」という風変わりな謎を扱っているのがユニークです。作者は「ミステリの確固たるロジックは、SFの確固たる科学考証と同じ魅力がある」と語っていますが、最後は冷静沈着な探偵役が真相を明らかにしているものの論理性はそれほど強くなく、人物心理を好きなように解釈しているに過ぎないような印象を受けます。京都の魔力のようなものを丁寧に描くことには成功していますが、思い入れが強過ぎて万人受けは難しいかもしれません。

No.1 3点 蟷螂の斧
(2012/05/28 15:32登録)
<復旧再登録>舞台は京都。同人誌の人気作家・花奈女がプロデビュー前に自殺した。謎の女「ミヤコ」に新作を酷評されたのが原因らしい。同人誌の仲間・優希が真相を追うと怪事件が次々と起こるというもの。優希(女性)が「ボク」というのが違和感・不快感が残ってしまった(二重人格へのミスリードを狙った?としたら失敗)。京都という歴史の特異性を表現したいのは理解できるのですが、京都を鬼の棲む町という表現がやたら出てきて白けてしまいました。源氏物語および能の「葵上」をなぞるのですが、古文なので読みずらいし、サスペンス感も感じられず辛いものがありました。SF作家による本格ミステリーということらしい。

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