私だけが知っている 第2集 幻のNHK名番組 |
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作家 | アンソロジー(出版社編) |
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出版日 | 1993年12月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | ボナンザ | |
(2014/04/09 15:15登録) 脚本陣の豪華さが今見るとすごい。 内容はややお粗末なものもあるが、それでも読む価値は高い。 |
No.1 | 5点 | kanamori | |
(2012/04/15 17:51登録) 昭和30年代のNHK名番組「私だけが知っている」のシナリオ・アンソロジー。第2弾の本書は、全266作品の中から昭和36年以降の12作品が収録されています。 戸板康二「金印」は正月特番ということで、脚本を担当していた鮎川哲也、土屋隆夫、夏樹静子、藤村正太、笹沢左保の5人が探偵局側で出演し、レギュラー探偵団が推理劇を演じるという、攻守ところを替えた趣向が楽しい(内容自体はたわいない消失トリックものですが)。 夏樹静子「崖の上の家」は、自身の長編でも使ったプロット上のトリックが、枚数の関係もあってやや複雑で難解。藤村正太「雪の証言」は、足跡のない殺人テーマ。実行の可能性に疑問があるがミスリードは巧み。 総じて犯人を特定するロジックが弱く、意外性のある”決め手”を設定した作品が見当たらなかったのは残念。 |