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ミステリの祭典

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警視庁捜査一課 南平班
南平班

作家 鳥羽亮
出版日1993年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2012/03/22 09:51登録)
「剣の道殺人事件」で江戸川乱歩賞を受賞し、いまは時代小説家として著名になった鳥羽亮の南平班シリーズ。
顔を潰すという東京で起きた猟奇殺人は3年前の箱根の殺人事件に似ていた。そして同様の顔潰し殺人は連続して発生する・・・。

真相に意外性はありますがトリックはありがちです。南平班の班長、南部平蔵の推理はご都合主義的に進んでいくのが妙な感じを受けます。その推理が真相とは少しずれながら進んでいくところはご愛嬌です。まあ、寄り道するからこそ面白いですしね。
地の文によれば、主人公の南部は孤高の人のように想像できるのですが、実際にはそうでもありません。というか、あまり個性的とはいえずイメージが頭に浮かんできません(ドラマでの主人公ともちょっと違う)。よって、キャラクタ物としてはイマイチ。シリーズを通して読めばちがうのかもしれまんが。
さっと読めるところは好印象。

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