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ミステリの祭典

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グレイメン

作家 石川智健
出版日2012年02月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 5点 虫暮部
(2020/02/08 10:52登録)
 文章は、まぁ褒められたものではない。どうにも硬くて、直線だけで描いた絵、みたいだ。ただ、兎にも角にも絵になってはいる。小説の文章はこうあるべし、と言うのは狭量な先入観なのかもしれない。米韓でも出版されたとのことで、翻訳に於いてはこういう侘び寂びの無い文体が有利に働くかも。
 色々突っ込みどころはあるが、作者の意図はどうあれ、楽しめる与太話。とりあえずそれで充分。

No.1 9点 akkta2007
(2012/03/11 22:12登録)
第2回のゴールデン・エレファント賞、大賞受賞作とだけあって、読みやすく納得のいく作品であった。

宝石店で働く遼太郎は、職場でのいじめに絶えかねて、自殺をしようする。そこになぞの男「グレイ」が現れ、物語が展開される。
「グレイ」に忠誠を誓う、それぞれのメンバーが目的のために働き・・・・
クライマックスへと展開されていく・・・

グイグイと物語に引き込まれ、知らぬ間に読み終わってしまった・・・

復習をテーマにした作品ではあるが、今までにあまり読んだことのないような展開であった。
新鮮味があり、とても良かった。

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