home

ミステリの祭典

login
マシューズ家の毒
ハナサイド警視シリーズ

作家 ジョージェット・ヘイヤー
出版日2012年03月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 nukkam
(2015/01/30 16:29登録)
(ネタバレなしです) 1936年発表のハナサイド警視シリーズ第2作の本格派推理小説です。「紳士と月夜の晒し台」(1935年)と同じくプロットにメリハリが乏しいのは弱点です。個性的な登場人物描写は長所ですが誰が主人公と特定できないのも作品の焦点が定めにくい一因でしょう。真相は意外と言えば言えるのですが、そもそもが後手に回った捜査のせいで大事な手掛かりの登場が終盤近くまで登場しないのですから謎解きとしても少々不満があります。

No.1 6点 kanamori
(2012/06/15 22:21登録)
マシューズ一族の嫌われ者の家長グレゴリーの不審死を発端とするフーダニット・ミステリ。
遺産相続が絡み、同居する親族のだれもが動機を持ち、親族間で相手を揶揄するユーモラスでシニカルなやり取りが延々と続くところなどなど、物語の構成は前作「紳士と月夜の晒し台」とよく似ています。ハナサイト警視の”役割”も前作同様でした。
プロットは少々起伏に欠けるきらいがあるものの、個性的な登場人物間の会話の面白さで冗長さをカバーしているように思います。

2レコード表示中です 書評