白色の残像 |
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作家 | 坂本光一 |
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出版日 | 1988年09月 |
平均点 | 6.50点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 5点 | TON2 | |
(2012/11/20 18:15登録) 講談社文庫「江戸川乱歩賞全集17」より 第34回江戸川乱歩賞受賞作。 高校野球に題をとり、不正な方法での球種の確認、野球賭博、プロともいえる野球高校の存在を問題にしています。 読後感は「もの足りない」です。高校野球に関する薀蓄はほとんど語られず、事件を主人公が次々と謎解きをしていきます。警察でさえ解明できなかった密室トリック(たいしたトリックではないが)も解いてしまう。日本の警察をなめんなよといいたい。その分、嘘くさく、登場人物の高校野球にかける思いもストレートすぎると感じました。 |
No.1 | 8点 | makomako | |
(2012/02/11 20:32登録) 第34回江戸川乱歩賞受傷作品。推理小説としては密室殺人にかなり無理があり、登場人物のとった行動も納得できないところもあるが、それを差し引いても非常に心をうたれた。自分が作者とほぼ同世代で、レベルは違うにしても高校、大学と野球をやっていたためか、高校野球、甲子園を舞台としたこの作品は共感するところが多くとても感動した。登場人物も野球人らしい「いいやつ」で、するりと感情移入し、一気に読んでしまった。 作者は仕事が忙しいからか乱歩賞受賞後あまり作品がない。でもそろそろ定年でしょ。そうなったらまた魅力的なミステリーを書いてほしいものですね。 |