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ミステリの祭典

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絶海ジェイル Kの悲劇’94
イエユカシリーズ

作家 古野まほろ
出版日2012年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2024/10/26 23:02登録)
先の大戦中、赤化華族の疑いをかけられ、獄死したはずの祖父が生きている。そう聞かされた「イエ先輩」こと八重洲家康は絶海の孤島・古尊島を訪れる。しかし、そこにあったものとは……! 隠された孤島。鉄壁の監獄。一望監視獄舎。そして、「ここから脱獄してみろ」という悪意に満ちた挑戦状。空前絶後の脱出劇が開演する!
Amazon内容紹介より。

過去に起こった、絶海の孤島での脱獄劇を再現し、その中で如何に主人公の八重洲家康は解答を得られるのかという物語。
まず、謎自体が地味で事件も起こりますが、面白さは半減しているようです。その原因の一つには、クセの強すぎる文体にあります。細々した小技を積み上げて、それを解決に導く為ロジックを組み立てる過程に、重きを置いている様ですが、いささかくどい印象は拭えません。

アッと驚くべきシーンもありましたが、その見せ方に問題があり、素直に驚けませんでした。
まあ力作だとは思いますが、チマチマして小粒な感が抜けきれません。もう少し砕けた文章を書いて貰えたら、全体の評価や印象も変わったかも知れませんが、せいぜい6点が精一杯でしょう。
「読者への挑戦状」が二つも挟まれています。しかし、残念ながら余程の専門知識を有した人でないと、全容は掴めないと思いますね。あとバカミスっぽいというか、リアリティゼロのトリックもちょっと呆れました。

No.1 5点 測量ボ-イ
(2015/07/15 17:42登録)
う-ん、これはどう書評すれば良いのだろう。
一口で言うと、あまりリアリティに拘らないこの僕の目線
からも、リアリティに欠ける印象です。
(トリックのみならず、話し設定も含めて)

採点のイメ-ジですが、
 6点(基礎点)
-2点(トリックに無理があり、リアリティ無さすぎ)
+1点(読者への挑戦への好感)
こんな感じです。

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