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ミステリの祭典

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ダイエット中の死体
パージェター夫人

作家 サイモン・ブレット
出版日1994年08月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 ボナンザ
(2017/11/20 21:17登録)
パージェスター夫人もの4作目。今回はダイエットをテーマにユーモラスな展開。とはいえミステリとしてはそれほど面白くないかも。

No.1 6点
(2012/12/15 11:30登録)
近くの図書館にあったということで、シリーズ第4作を最初に読んでしまったわけですが、本作を読んだ限りでは、文章で読ませるキャラクター小説とでも言うか。パージェター夫人の設定とキャラが楽しい作品でした。夫人を取り巻く、亡き夫の協力者たちもなかなか魅力的です。
夫人が最初に聞く言葉は、誰が誰に対して言ったのか結局明確になりませんし、死亡した娘だとしたらそんなことが言える状態だったと思えないし、と疑問が残ります。犯人の正体はいかにもという感じで、意外性があるんだかないんだか、いずれにせよ伏線はあっても確定的な手がかりは読者に提示されません。
そんなわけで、論理性や結末の意外性はあまり評価できないのですが、ミスディレクションはかなり効いています。しかし話としては、謎解き性よりも、ダイエットに対するパージェター夫人(=作者)の辛辣な視線がやはり読みどころでしょうか。

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