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ミステリの祭典

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天帝のあまかける墓姫
天帝シリーズ

作家 古野まほろ
出版日2011年10月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 5点 いいちこ
(2016/03/28 18:42登録)
作を重ねるごとに風呂敷が巨大化し、舞台設定が奇抜化しつつあるのはよいのだが、無粋な大量殺人への傾斜により緊迫感や不可能興味は低減している。
ご都合主義の散見や大味なトリックから、本格としての骨格を成す推理の論理性と、犯行のフィージビリティには疑問。
どんでん返しの連発にも、ストーリーの成立性や登場人物の行動の合理性の観点から苦しさを感じるところ。
筆力の高さを評価しても5点の最下層であり、期待を裏切るデキと言わざるを得ない

No.1 8点 虫暮部
(2014/05/28 20:18登録)
今までの天帝シリーズよりもストレス無く読み進められたのは比較的早いうちにストーリーが転がり始めたからだ、と書くと旧作は余計な飾りが過剰だったのだと言っていることになるので愛読者としては忸怩たるものが。
 ツッコミとしては、中盤でまほろ達が蜂起を試みるけれど、そこは無理するところじゃないだろという思いが否めないこと。
 あと、五百鬼頭俊はどうなったのか。途中で忘れられちゃった?

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