堪忍箱 回向院の茂七親分 |
---|
作家 | 宮部みゆき |
---|---|
出版日 | 1996年10月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | まさむね | |
(2022/06/14 22:18登録) 8篇からなる時代モノ短編集。 江戸の市井の人々の日常生活を描きつつ、登場人物の心情について、押しつけがましくなく、スッと読者の心に染み込ませる力量はさすがの一言。「心の動き」で次々にページをめくらされました。 ホラー風味の短編から純粋な人情モノまで幅広い品揃えで、読者としては、同パターンが続かなかったことも嬉しいですね。個人的には、「敵持ち」の味付け、「砂村新田」の優しさが特に良かったかな。 |
No.2 | 6点 | ALFA | |
(2022/04/19 08:28登録) 8編からなるノンシリーズ短編集。茂七親分は出てこない。 ミステリー風味やホラー風味のものもあるが基本は素の人情噺。 筆は滑らかで読みやすいが切れ味はさほどでも・・・ 中では「敵持ち」がミステリー的解決を伴っていて面白い。 エンディングも味がある。 |
No.1 | 6点 | 884 | |
(2005/01/05 13:35登録) 宮部らしからぬ(笑)、人間の奥の闇を描いた作品群。 「堪忍箱」「十六夜髑髏」はホラーテイスト。「お墓の中まで」が一番きつい。「敵持ち」「砂村新田」あたりが人情的で読みやすい。 |