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ミステリの祭典

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死亡推定時刻

作家 朔立木
出版日2004年07月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 ayulifeman
(2014/08/16 09:12登録)
冤罪って巻き込まれたらどうにもできないんですかね。
怖いです。
平井の裁判の受け答えとかむかつきますね~。
あと一審の弁護士。いやだいやだ。

No.1 7点 シーマスター
(2011/06/13 23:16登録)
作者名の読み方は「さく たつき」。
現役の法曹関係者ということ以外、素性は杳として知れず。

本作は冤罪事件をテーマにした小説で、詳細にわたりリアルフルに語られているが、小説としての読者を牽引する力にも非凡なものがある。

誘拐事件発生から警察の対応ミスによる殺人、捜査と逮捕、今更ながらの暴力的な取り調べ、無茶苦茶な調書作成、立件、裁判・・・が描かれていくが、もしこれが、普通のミステリー作家なんぞが書いているのだったら「いくら何でも、今時の司法の実態がそこまで酷いことはないだろう。インパクトのために着色料使いすぎ」と話半分に読んでしまうことだろう。
しかし、この現役の法律家はあとがきで「この作品を作者としては、ドキュメントあるいはリポートと呼びたい気持ちがある。全体の筋書きは架空のものだが作品を構成する細部のほとんどは、実際にどこかに存在したものだからだ」と述べている。
つまり、被害者の社会的立場や警察官、検察官、弁護士、裁判官の資質や都合や感情によって、無実の人間が死刑になるということが今尚現実に起こり得る・・・と言っているのだから憤怒以上に恐怖を感じるばかりであり、もし自分が運命の気まぐれによって冤罪のループに嵌まったらと考えると、ゾッとさせられるに余りある作者からのメッセージであり警鐘でもある小説だ。


最後に・・・帯の文言がスゴい・・・【この本は500万部売れる!・・(中略)・・『砂の器』『火車』に並ぶ名作です。】・・・これはさすがに(笑)を付けてほしかったけどね

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