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ミステリの祭典

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必然という名の偶然
腕貫探偵シリーズ 番外編

作家 西澤保彦
出版日2011年05月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 パメル
(2019/04/11 12:59登録)
腕貫探偵シリーズの舞台、櫃洗市で起こる奇妙な六つの事件を描いた連作ミステリ。本作は、腕貫探偵は登場しないので番外編の位置付けとなるのでしょう。
表題作の「必然という名の偶然」は、高校の卒業生が異様な法則に従って次々と不審な死を遂げるという、偶然の連鎖としか思えない一連の出来事に、意味のあるパターンを見出してしまう人間の性を逆手に取ったもので、謎の奇妙さはもちろんのこと、その謎を見る角度を変えることにより、予想外の真相が明かされる展開は素晴らしい。
「エスケープ・ブライダル」「エスケープ・リユニオン」の二編は、大富豪探偵・月夜見ひろゑが登場し、莫大な資金力で金に物を言わせ名探偵になるという設定の連作。元ネタである筒井康隆氏の「富豪刑事」(ドラマ版)について触れているのは楽屋落ちのギャグですが、ドラマを引き合いに出していることからもうかがえるように、お騒がせキャラを前面に押し出したユーモアミステリで腕貫探偵シリーズの本編とは、かなり雰囲気が違います。

No.2 5点 まさむね
(2012/03/18 19:01登録)
 「櫃洗市」で起きる6つの事件を描いた連作短編。サクサク読めます。
 大富豪探偵ヒロっち&オヤカタ&ケージの同級生トリオは,キャラも立っていて,今後も使い出がありそう。だから最終話の書き下ろしで再登場させたのでしょうが,コレはちょっと不発でしたか…。
 他の単独作品も含めて,読み手によって評価が分かれるかもしれません。ちょっと強引過ぎると感じる方もいるかも。

No.1 7点 白い風
(2011/10/11 19:59登録)
同じ街で起った、6編の短編集です。
どの話も単独作品だったけど、冒頭と巻末が同じ同級生たちの物語だったのは嬉しかったな。
個人的には『大富豪探偵 月夜見ひろゑ』の出番をもっと見たかった(読みたかった)かな?(笑)
短編集だったけど、どれも意外な結末に仕上げてあって満足な作品でした。

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