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ミステリの祭典

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三匹のねずみ
ホープ弁護士

作家 エド・マクベイン
出版日1992年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点
(2018/08/26 19:37登録)
 フロリダ、カルーサのアジア人地区リトル・タウンで、ヴェトナム人男性三人の惨殺死体が発見された。喉をかき切られて殺された後、目をくり抜かれ切断されたペニスを口腔内に押し込まれていたのだ。警察は現場に落ちていた財布の持ち主である農場経営者を逮捕する。彼の妻は、殺された三人によるレイプ事件の被害者だった。そして無罪判決の直後、夫は「彼らを殺してやる」と叫んでいた――。
 ホープ弁護士シリーズ第9弾。前作「ジャックが建てた家」と同じくマザーグースモチーフ作品。が、原曲の意味もあってないような物なので、特にストーリーとの関連性はありません。
 今回登場するのは有名法律事務所をハシゴしながらフロリダに赴任してきた新任女検事パトリシア・デミング。いきなり駐車中のホープの車のケツ掘って現れます。三万ドルの新車を疵物にされ涙目のホープ。さらに和解の席で「わたし、あなたの依頼人を電気椅子に送るつもりよ」などと麗しくのたまいます。
 もう一人はサイゴンからの難民女性マイ・チム・リー。彼女の通訳でリトル・タウンの住民から証言を得るのですが、ヴェトナム人の老人が見たという犯人の車のナンバー解釈がこの物語の要です。一発ネタですね。チムと付き合う過程でホープに手渡されたヴェトナム語のアルファベット表がヒントになります。
 あと犯人がなかなか意外。この人、第1作目「金髪女」のモブ役で登場してたような気がしますが、記憶違いかもしれません。
 前妻スーザンとの関係も安定し、レギュラー陣も出揃い段々87分署シリーズに近付いてきました。もうホープは刑事弁護専門で続くんでしょうね。出来は「ジャックと豆の木」と同等か少し上、「黄金を紡ぐ女」にはちょっと及ばないかな。

No.1 6点 あびびび
(2011/05/12 16:15登録)
フロリダのアジア人居住区でベトナム人3人が殺された。この3人はある女性をレイプした疑いで裁判にかけられたものの、無実放免になった男たちだ。

その仕返しなのか、いずれも目玉はくり抜かれ、下半身の一物も切り取られ、口に突っ込まれていたという。裁判の時、無罪判決を聞いたときにその女性の夫が、「みんな殺してやる!」と叫んでいて、すぐに事情聴取され、逮捕されたが…。

ここで敏腕弁護士の主人公が登場してこの難問にメスを入れる…。

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