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ミステリの祭典

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柳生十兵衛秘剣考

作家 高井忍
出版日2011年02月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 八二一
(2019/12/03 20:57登録)
史書に残る剣豪や必殺技のエピソードを使って、不可能犯罪を作るアイデアが秀逸。ジャンル的には剣豪小説だが秘剣の秘密は本格トリック。

No.1 6点 kanamori
(2011/05/12 17:32登録)
隻眼の剣豪・柳生十兵衛と男装の女武芸者のコンビが、達人達の剣術にまつわる謎を解く連作ミステリ。

本格パズラーとして面白かったのは、第2話の「深甚流”水鏡”」。遠隔殺人+足跡のない殺人ものだが、フーダニットとしても秀逸で編中ダントツのベスト。
最終話の「新陰流”月影”」は十兵衛自身の事件で、連作ミステリならではの騙りで構図の反転をみせてくれる。
他の作品はミステリ的な観点よりも、”武芸帖”風の面白さに重点が置かれているように思えるが、語られる史実がマニアック過ぎるためコアな時代小説ファンでないと楽しめないだろう。

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