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ミステリの祭典

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少年探偵ロビンの冒険
フレンチシリーズ ヴィンテージ・ジュヴナイル

作家 F・W・クロフツ
出版日2007年03月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 2点 レッドキング
(2024/03/22 21:34登録)
クロフツ第三十一作は、少年向け(ジュヴナイル言う奴ね)探偵物。といっても、そこはクロフツ、十八番どころか三十六番位の鉄道ネタが、相も変わらず執拗に詳細にマニアックに、ブレない言うか、大人げない言うか。「トムソーヤーの冒険」「スタンドバイミー」の「かつて少年だった君たちへ・・」郷愁センチメンタリズムには、遥かに遠かったが。

No.1 5点 nukkam
(2012/11/01 17:19登録)
(ネタバレなしです) お堅いイメージのクロフツが1947年に子供向けミステリー(冒険スリラー系です)を書いていたとは驚きでした。しかも既存作品のアレンジではなくオリジナル作品です。この種の作品だと土壇場まで子供たちだけで奮闘するものが多いのですが、本書ではロビンもジャックも早い段階から大人に相談して助言を仰いでいます。大人視点だと聞き分けのいい子供で結構なんですが、もう少し羽目をはずさせてもいいのでは(笑)。シリーズ探偵のフレンチも登場しますがここでは脇役です。子供向け作品でも地味で手堅いプロットなのがこの作者らしいのですが、その代わりどきどき感もあまり味わえませんでした。大人でも難解な鉄道用語がたくさん散りばめられており、鉄道ファンを育てようとするもくろみが見え隠れしているような...。

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