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ミステリの祭典

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秋の牢獄

作家 恒川光太郎
出版日2007年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 7点 sophia
(2019/11/16 17:40登録)
●秋の牢獄 8点
●神家没落 7点
●幻は夜に成長する 6点

何と言っても表題作でしょう。そうなった原因が何か存在して、それを解決することで解放されるというような展開を想像していましたが違いました。原因は不明。出口は見えているもののその先がどうなるのか分からない。絶望→希望→絶望→達観と経てからの終わり方が素晴らしかった。
しかし次の「神家没落」もそうですが、この方の作品の主人公は異常な状況を理解して受け入れるのが早くないですか?もう少し困惑したりパニックになったりするものじゃないのかなと思うのですが、敢えて淡々と描くのがこの方の特長のような気もしますね。

No.1 4点 メルカトル
(2011/04/07 23:52登録)
『夜市』のような透明感溢れる文体はなりをひそめてしまっているし、幻想的な雰囲気も感じられなくなった。
表題作他全三篇からなる短編集だが、いずれの作品も既視感を覚えるようなストーリーだし、捻りも全く効いていない。
ホラーとしては面白いのかもしれないが、ミステリ読みとしてはかなり物足りない。
世評は高いようだが、私にとっては期待はずれであった。

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