home

ミステリの祭典

login
第六の大罪 伊集院大介の飽食
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日2006年09月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 2点 ボナンザ
(2024/10/03 21:13登録)
最後がやや長いが、最後まで読んでの満足感は短いほかの三篇と大差ないので、水増しのように感じる。会話が無駄に長い。

No.1 5点
(2023/05/14 15:42登録)
Wikipediaによると「日本のカトリック教会では七つの罪源」と訳されている罪のうち6番目は、現代のカトリックでは、暴食(貪食)だそうで、本書に収められた4編に共通するテーマは一応グルメです。書下ろしなので、最初からそのテーマを様々な角度から捉えようという構想で書かれたのでしょう。
伊集院大介が本当に名探偵として活躍するのは、最後の『地上最凶の御馳走』だけで、100ページぐらいの中編です。最凶なのはワニで、グルメ番組で料理しようとしていたワニが逃げ出したという事件の依頼を、「中華の神様」とされる料理人から伊集院大介が受けるのです。真相は納得できないわけではないのですが、それでも無茶な話。最初の『グルメ恐怖症』で伊集院大介が受ける相談内容も、ばかばかしいような話。『食べたい貴方』は伊集院大介が登場する必要はありません。『芥子沢平吉の情熱』は彼の学生時代のラーメン屋台おやじの思い出話です。

2レコード表示中です 書評