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ミステリの祭典

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消された子供
リンリー警部

作家 エリザベス・ジョージ
出版日1999年08月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 8点 nukkam
(2016/09/29 23:44登録)
(ネタバレなしです) 誘拐事件を扱った1996年発表のリンリーシリーズ第8作はまたまたハヤカワ文庫版が上下巻で出版されるほどの分厚い作品で合計900ページを超す本格派推理小説の大作です。大分量でありながら全く退屈させることなく読ませるストーリーテリングが見事で、毎度の事ながらこの人の文章力と演出力には感心させられます。しかも今回はサイドストーリーが誘拐された子供の家族(同時に容疑者でもあります)を中心に展開しているので謎解きプロットと有機的に絡み合っています。犯人が〇〇のことを知った方法にはややご都合主義的な面もありますが、謎解きとしてもよく出来ていると思います。ハヴァーズ部長刑事の後半の活躍も見ものです。

No.1 4点 江守森江
(2011/03/09 02:15登録)
毎度AXNミステリーでのドラマ視聴後のおさらいになるのだが、今回はドラマ視聴から間隔が開いた。
忙しく、おさらいを中断していたら図書館で下巻が貸出中の憂き目にもあってしまった。
本作まで視聴して(読んで)本格ミステリとして本シリーズは毎度似たり寄ったりな意外な犯人設定と隠蔽パターンな印象が強まった(気の利いた2サス並み)
それ故にドラマでは前半で誘拐殺人犯の察しが付くが、原作ではボリューム(上下巻900ページ越)の関係で、その場面になかなか至らないので犯人を察するのも下巻に入ってからになる(笑)
一応ミスリードになる政治家(結構無茶な設定)絡みの人間関係描写は面白いが、如何せん長い。
#ボヤキ
最近、読書体力の低下(物凄く実感がある)に伴い、長編作品でも活字の大きい講談社文庫で350ページ程度な作品が手頃な長さだと思えてきた。ボヤキ終了#
配役に不満さえ持たなければ、AXNミステリーと視聴契約してドラマを録画し、早送りを混ぜた時短視聴が【楽】で楽しい気がする(原作が未翻訳な先の展開も視聴出来る←一部確認済)
※注記(お節介)
AXNミステリーでの「リンリー警部」の帯再放送は(シーズン3まで)今週で終了するので、再度再放送されるのは早くても半年後だろう。
※作者名で検索すると映画「英国王のスピーチ」や競馬のレースが先にヒットするし、リンリー警部で検索すると殆どドラマ関連といった笑える現象が見れる。

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