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ミステリの祭典

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血ぬられた愛情
リンリー警部

作家 エリザベス・ジョージ
出版日1994年08月
平均点7.50点
書評数2人

No.2 10点 nukkam
(2015/07/26 21:08登録)
(ネタバレなしです) 作者自身もお気に入りと評価している1989年発表のトーマス・リンリー警部シリーズ第2作の本格派推理小説です。謎解きもしっかりしていますが、そこにレギュラーキャラクター同士によるサイドストーリーが劇的かつ密接に絡み合い、圧倒的ともいえる物語の流れを形成しています。重厚な作品ながら衝撃的な事情聴取から息を呑むような犯人追跡劇に至るまでページをめくる手が止まりませんでした。私にとっても一番お気に入りのエリザベス・ジョージ作品です。

No.1 5点 江守森江
(2011/02/12 07:50登録)
12(Q)13(K)番目の書評はエリザベス(Q)ジョージ(K)作品で!
リンリー警部AXNミステリー昨日の放送エピソードは本作。
作品発表順とドラマ制作(放送)順が入れ替わったが影響は少ない。
前回に続き今回も英国ミステリーもう一つの定番設定、田舎と演劇集団で、更に過去の事件が絡むが事件自体はミステリーとして面白くない。
今回はリンリー警部と容疑者になる周辺人物(シリーズ・キャラ)との恋愛模様(やや一方的)がメインになる印象。
作品その物より原作文庫巻末のシリーズ・キャラ紹介が先に進むにあたり一番親切で嬉しい(これに1点加点)
※以下作者の名前に関する余談
海外(欧州)競馬で凱旋門賞や英ダービーに匹敵するビッグレースにキングジョージ6世&クイーンエリザベス・ステークス(アスコット・ダイヤモンドデー開催)があり、作者はそこからペンネームにしたのだろうと思っていたのだが、何とミドルネームを挟むものの本名だった。
この名前ならアメリカ人でも絶対英国に傾倒するだろうな、と変な納得があった。
同様な名前に女子プロゴルファーのクリスティー・カーがいる(こんなの江戸川コナンと同類でよくぞ親が名付けたものだ!)
※本作とは何ら関係ないがキングジョージ6世を描いた映画「英国王のスピーチ」がアカデミー賞を受賞し話題になっている。

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