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ミステリの祭典

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システィーナ・スカル
絵画修復士・御倉瞬介の推理

作家 柄刀一
出版日2010年11月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 蟷螂の斧
(2017/03/03 09:44登録)
表題作~ミケランジェロの「最後の審判」を見てショック死した老婦人。その老婦人が持っていた人骨から過去の首切り事件の謎を追うというものです。首切りの根拠は、今一つ説得力がないような・・・。また、ショック死の原因は「最後の審判」が○○○に見えるというもの(新説?)ですが、私にはこじつけのようにしか思えませんでした(苦笑)。

No.1 6点 kanamori
(2011/01/26 17:29登録)
絵画修復士・御倉瞬介シリーズ、美術ミステリの第3弾。
今回は前2作から時代を遡って、修業時代のイタリアを舞台にした中短編4作が収録されています。
編中の個人的ベストは、やはり表題作。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂にある天井画「最後の審判」を見た老婦人がショックを受けた理由の謎から、過去の2つの首切り死体の謎に迫る構成で、解決編に「最後の審判」のカラー絵を挿入し、真相に説得力がある。ミケランジェロや礼拝堂の由来とか、ルネサンス芸術と宗教の関係などの蘊蓄も知的好奇心を擽られる。

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