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ミステリの祭典

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浅間山麓殺人推理
別題『殺人への勧誘』

作家 梶龍雄
出版日1984年11月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2024/08/14 01:02登録)
(ネタバレなしです) 1984年に「殺人への勧誘」というタイトルで出版された本書を私は改題された徳間文庫版で読みました。殺し屋から呼び出されて狙われた5人の男女がそれぞれが過去に殺し屋を使って殺人を犯していたことを自供して殺し屋の手がかりを探ろうという設定は、ユニークではあるけどあまりにも作り物めいていて読者の好き嫌いが大きく分かれそうな気がします。最後は推理によって謎解きされて本格派推理小説として着地してはいるものの、全8章の物語の第7章の最後になって解くべき謎がようやくはっきりする展開のため本格派らしさをあまり感じられませんでした。推理の決め手となった手掛かりも今では時代の古さが目立ってしまい、現代の若手読者にはぴんと来にくいと思います。

No.1 4点 kanamori
(2011/01/14 18:06登録)
タイトルからクローズド・サークルの”山荘もの”を想起させますが、これは本格ミステリとは言えないでしょう。
浅間山麓の平原に集まった男女5人が、何者かに狙撃され、その犯人を特定するために、次々と自らの過去の犯罪を語りだすという風変わりなプロットでした。
5人の推理合戦に力点が置かれているわけではなく、いまいち作者の狙いが分かりずらいクライム・ミステリ。

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