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ミステリの祭典

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杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」
ドラマ『相棒』はビジネスの教科書だ!/勝見明

作家 評論・エッセイ
出版日2010年10月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点
(2012/03/10 13:08登録)
ビジネスをミステリーの謎解きに照らして研究することは突飛で斬新な考え方のようにも思われますが、歴史書や歴史小説から学ぶことよりもむしろ一般向けであり、合理的でもあり、ごく自然な発想だと思います。
とはいえ、そんな発想を『相棒』のエピソードごとの事例形式でチャート入りの1冊の本にまとめてしまうことはやはり賞賛に値します。
とくにドラマを鑑賞した人にとっては、エピソードに沿って事例形式でビジネスへの展開術が紹介されているので内容を理解しやすく、しかも同時にドラマの内容が思い出されるため、予想以上に楽しめるはずです。

No.1 7点 江守森江
(2011/01/08 21:52登録)
発売形態はビジネス・ムックなのだが、読者側はドラマ「相棒」からチョイスされた各エピソードをケーススタディする「名探偵養成講座」として楽しみながら勉強する本。
これを読んだら即ビジネスで成功者になれるとは思えないが、自分が杉下右京レベルの名探偵(ミステリ読者)に一歩近づく気分は味わえるので、ミステリを推理しながら読む方に向く。
名探偵としてのセンスが磨かれ日常のあらゆる場面で活用出来そうでもある。
本音の部分では身近な奴が杉下右京みたいだったら全てを見透かされていそうで嫌だと思えた。
自分が杉下右京みたいな分には何ら問題ない。
※「最後にあと一つよろしいですか」by杉下右京
「相棒」のメディア・ミックス本の中では一番面白い。

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