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ミステリの祭典

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出雲3号0713の殺意
伊夫伎警部シリーズ

作家 池田雄一
出版日1987年10月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2017/09/11 01:01登録)
(ネタバレなしです) 長編ミステリー第7作である1987年発表の伊夫伎警部シリーズ第1作の本格派推理小説です。本書以降の作品が西村京太郎のトラベル・ミステリー風なタイトルになったことは賛否両論あるとは思いますが、作者にとってはターニング・ポイントになった作品かもしれません。婚約者のカメラマン片岡を実家に招待して両親に紹介しようとする小林みさき。しかし片岡は現れるどころか殺人容疑者として警察に追われる身となり、彼の無実を信じるみさきも新たな殺人に巻き込まれるという典型的なサスペンス小説の展開を見せます。片岡が無実なら犯人はあの人間しかいないとみさきが疑う人物はしかし、強固なアリバイに守られています。アリバイ崩しを何度失敗してもめげないみさきの推理と行動力には執念さえ感じさせ、捜査のプロである伊夫伎警部の舌を巻かせるものがあります。犯人当ての面白さはほとんどありませんがそれぞれの事件に様々なトリックをぜいたくに注ぎ込んだ力作です。

No.1 6点 江守森江
(2011/01/03 04:46登録)
「本格ミステリ・フラッシュバック」で紹介されていますが、タイトルで西村京太郎のトラベル・ミステリーか鮎川哲也の時刻表モノの類似品と想起され本格ミステリ主体な読者にも読まれず埋もれた作品。
もっとも類似品なのは間違いないが、清張やら大横溝やらミステリのあらゆるエッセンスを取り入れた作品で、単なる類似品ではないので読んで損なし。
かなり以前に読んで忘れていたが、最近作者が私のミステリ・ドラマ好きの原点である「事件狩り」や「アイフル大作戦」の脚本家から作家に転身していた事を知り再読した次第(図書館の他地区利用で手間が掛かった)
上記ドラマのミステリ要素と同類の面白さが伺え非常にノスタルジーを擽られた。

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