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ミステリの祭典

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新トリック・ゲーム
山村正夫編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1987年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 7点 斎藤警部
(2015/10/25 00:24登録)
推理クイズ本の中では際立って質のいいブツですよね。山村正夫編で執筆陣も流石の面々。京太郎や森村誠一もいるぞ。
加納一朗による第一話「浮気の現場」だけはすぐ正解分かった。後は中学生には難しすぎたね。。南武線鹿島田駅近くの、消えた電話ボックスの話はピンと来たかな。
それでも最初の<第1章>手がかりのトリック篇は比較的シンプルで理解しやすい。<第2章>偽証トリック篇、<第3章>偽装トリック篇、<第4章>殺人トリック篇ではちょいと複雑な謎と解決になり、最後の二つ<第5章>アリバイ・トリック篇と<第6章>密室トリック篇は正解文をよくよく読まないとそう呑み込めないハードな作品が並ぶ。
ところで誰の書いた話だったか「ヤラセル・マコ」って芸名どないやねん、ってw 
まあ兎に角、読んで考えて答見て、スリルがあって面白い本ですよ。

No.1 4点 江守森江
(2010/12/19 23:05登録)
前作「トリック・ゲーム」の好評に味をしめたが、さすがに内外有名作のネタバレを連発するのに気が引け、オリジナル推理クイズ・アンソロジーに方向転換した本。
森村誠一やら風見潤やら西村御大やら結構豪華な執筆陣なのだが、ショート・ミステリーな分量の制約には打ち勝てなかった感がある。
それでも、推理する楽しみの普及には大きく貢献しているし、執筆陣を考えれば推理クイズによるミステリーの普及を作家側も容認していたのだろう。

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