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ミステリの祭典

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シャーロック・ホームズの功績
アドリアン・コナン・ドイルとの共著

作家 ジョン・ディクスン・カー
出版日1958年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 レッドキング
(2022/07/06 07:55登録)
カーとドイルの息子による「ホームズ亜典外典偽典」
  「七つの時計」 唐突に時計を破壊する男のWhy&サスペンス 3点
  「金時計」 手巻き時計の巻き残り具合からの犯人Whoロジック 5点
  「蝋人形の賭博者」 蝋人形館「地獄部屋」で、夜な夜なトランプをする人形たち 4点
  「ハイゲイトの奇蹟」 傘に異常執着する男の、警官包囲網からの消失。傑作「唇の捩れた男」オマージュね。10点
  「黒い準男爵」 曰くある旧館の食堂で、あり得ない位置から刺殺された軍人のHow 6点
  「密閉された部屋」 LockedどころかSealed(密封された)完全密室。解明ロジックが見事。10点
全12話だが、残り6話はカーノータッチなので、どうでもいいや・・オマケして全体で7点

No.1 6点 kanamori
(2011/01/31 17:21登録)
コナン・ドイルの子息エードリアンとディクスン・カーの共著による贋作シャーロック・ホームズ譚。パロディではなく原典に忠実なパスティーシュになっています。
全12作いずれも、原典のなかで名前のみ触れられている、”語られざる事件”を新たに再現した構成で、有名どころでは「ソア橋事件」の中で言及された、”傘をとりに自宅に戻ったまま消えてしまったフィリモア氏の事件”を再現した人間消失もの「ハイゲイトの奇蹟事件」が、いちばん興味深く読めた。
ディクスン・カーが関与したのは前半の6編だけですが、蝋人形館の人形がもつトランプのカードの種類が変化する謎や、「密閉された部屋の事件」など、怪奇趣向や不可能トリックを扱った作品あたりに、カーの持ち味が出ているように思う。

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