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ミステリの祭典

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新 顎十郎捕物帳

作家 都筑道夫
出版日1984年05月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 虫暮部
(2020/06/04 11:48登録)
 揃いも揃って下手人達は無駄に芝居っ気が過ぎるものだから、何故そこまでやるの? と言う話ばかり。そんな中で、「えげれす伊呂波」は地味ながら筋がすっきり通っていて良し。「きつね姫」の理屈も面白い。「浅草寺消失」でEQ「神の灯」に挑戦するも、これは都筑の完敗だ。

No.1 7点 kanamori
(2010/11/06 20:13登録)
久生十蘭の傑作捕物帖シリーズのパスティーシュ連作短編集。
もともと、発端の不可解な謎の提示など、氏の「なめくじ長屋」は本家「顎十郎」の影響を受けていると思うので、雰囲気創りは手慣れた感じです。脇役キャラのライバル藤波友衛とか全く違和感を感じません。
ロジカルさに関しては本家を上回っていて、「からくり土左衛門」や「幽霊旗本」などが作者らしい佳品。

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