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ミステリの祭典

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聖者ニューヨークに現わる
「聖者(セイント)」サイモン・テンプラー

作家 レスリイ・チャータリス
出版日1957年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 江守森江
(2011/01/02 22:37登録)
※但し書き
古いドラマ版の視聴とシリーズの存在意義について個人的見解を書きたいので当欄を利用させてもらいます。
よって、私はこの作品を読んでいません!(図書館にあるのは確認したので眺めに出向く予定ではあります、シリーズのドラマ原作にマッチした作品は図書館に蔵書なし)
採点は私の平均点に合わせ5点にしたので作品評価に関係ありません。
先日、電子番組表を眺めていて「スーパー!ドラマTV」で古いドラマ(テンプラーの華麗な冒険)を放送開始しているのに気づいた。
70年代の英国テレビで主流だったスリラー作品でイマイチ面白くなかった。
その一方、当時から日本のテレビ界は設定パクリが流行していたと認識出来た(21世紀の今年でも日本のミステリー系ドラマは設定パクリばかり)
逆説的だが、それでもこの手の作品からの転用で「キーハンター」〜「アイフル大作戦」〜「バーディ大作戦」〜「Gメン’75」の一連の傑作ドラマ・シリーズが制作された点では非常に意義がある。
※関連した余談
極論すれば「古畑任三郎」なんか「刑事コロンボ」にドラマ版「エラリー・クイーン」のリンク&レビンソン作品を混ぜて三谷幸喜がパクっただけの代物でしかない。
上手くパクリながらアレンジするのも素晴らしい才能だし、傑作を生み出す方法の一つだとパクリの功の部分を認めたい。
パクリ万歳!!!

No.1 6点 kanamori
(2010/11/02 20:33登録)
頭のまわりに後光をもった人間の線画を残して犯行現場を去っていく、セイント(聖者)ことサイモン・テンプラーシリーズの異色作。
本書は、息子を殺された富豪の依頼でニューヨークの暗黒街のギャング達を抹殺していくというハードボイルド・タッチの物語で、義賊&怪盗ものとは趣を異にしています。結末に構図をひっくり返す本格ミステリ顔負けの仕掛けもあり、予想以上に楽しめた。
ジュヴナイル版もありますが、この殺戮の物語をどのように子供向けに仕上げているのか、ちょっと興味がわきます。

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