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ミステリの祭典

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空白の一章
バーナビー主任警部

作家 キャロライン・グレアム
出版日2010年09月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 4点 江守森江
(2010/12/07 23:57登録)
AXNミステリーで連日好評再放送中な「バーナビー警部」のシリーズ原作な一冊。
ドラマ・エピソードとタイトルが違い、手にするまで初期にドラマ化(かなり以前にNHK・BSでも放送&DVDも発売)され観ていた作品とは知らなかった。
かなり以前に翻訳されたシリーズ2冊は文庫で安いが、単行本でこの値段だと普通の読者は購入を躊躇するので図書館に入って助かった。
先にAXNミステリーでドラマ版を観ている事に気付き、おさらい読書になった。
翻訳された3冊共に(特に本作は厚みがあり読書が先だとシンドそう&DVDも有るし)ドラマ鑑賞後のおさらいの方が楽しめるだろう。
意外な程に鬼畜だらけな英国の田舎人が見所なシリーズだけにドラマ版が一人歩きしながら継続(現在、日本語版51エピソードが放送済で来年2月には日本語版新エピソードの放送が決定)している現状も正解な気がする。
なんで今年になって翻訳出版されたのだろう!(まさかAXNミステリーとメディアミックスなのか?←効果が薄すぎる)
この作品なんか原書出版と翻訳時期のタイムラグが壁になる典型例だとも思えた。

No.1 5点 nukkam
(2010/11/01 21:10登録)
(ネタバレなしです) 同じバーナビー主任警部シリーズ作品であっても「蘭の告発」(1987年)と「うつろな男の死」(1989年)はまるで雰囲気が異なりますが、1994年発表のシリーズ第4作の本書は前者寄りの重苦しい作品でした。見方によっては「蘭の告発」以上に登場人物のどろどろした関係が描かれているのですが、なぜか「蘭の告発」を読んだ時のような衝撃は感じませんでした。異常性の描写が少しくど過ぎて驚く前にげんなりしてしまったのかもしれません。謎解きも「蘭の告発」に比べて若干ながら物足りなさを感じました。

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